S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
人間が好きになる名言


presented by 地球の名言

<< カラオケランチ | main | 「コッペリア」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
「絶海にあらず」上・下巻
北方謙三の歴史小説です。

時は平安時代。摂関政治が始まった頃。
主人公は、藤原純友の乱を引き起こした藤原純友(ふじわらのすみとも)。
藤原氏は、大化の改新で、中臣鎌足が藤原姓を賜ってから、その子の藤原不比等の4人の子供から、○家と名前がついているのですが、そのうちの藤原北家が、段々実権を握っていきます。
純友は、その藤原北家の一員ですが、主流からはずれた家系らしいです。
藤原一族のはぐれものらしかったです。

その純友が、伊予掾(掾とは、3番目に偉い人です)と命じられ、伊予に赴任します。
長官は守(かみ)、次官は介(すけ)、3番目が掾(じょう)と言います。
中央から派遣される役人とは別に、地元には郡司と呼ばれる勢力もあり、中央から来る役人をいいようにあしらっていたのです。

そこで、純友がやったこと。
それは、中央朝廷に対する反逆。だったのでしょうか?
純友は、ただ海を開放したかっただけだったのだと思います。

今までの役人には、適当に私腹を肥やさせて、任期切れを待つ。
そう言うことが、純友にはつうじなかったのですね。

最初は様子を窺っていた純友も、最後には伊予の実質的権力を持つ最大勢力、越智一族の勢力を削ぎつつ、水師たちの心をつかむのです。

そして・・・いわゆる藤原純友の乱が起こるのです。
この小説では、鎮圧された純友は、純友ではありません。
実は鎮圧した小野好古(おののよしふる)とは、旧知の間柄だったのです。
手加減した訳ではないですが・・・純友を逃がしてやるのです。いいえ、去る時間を与えたのです。
ですから、日本には純友はいなくなったのです。


実は、この小説は、中日新聞で連載していたものです。
毎日読んでいたのですが、なにしろ新聞の小説。
ところどころ、つながりにくくて、ちょっと困っていました。
本になったのを見たのは、2005年6月。図書館でです。
それから、借りて読んではいなかったのですが、今回借りてみました。
通しで読んだほうが、いいですね。^^

北方謙三は、高橋克彦とはちょっと違い、割合淡々と話を進める感じがします。
ですが、中に一本なにかがあるのを感じます。
途中、純友が妻子を実家に帰し、その妻子が純友に会いにくるのですが、バッサリと切り捨てて、妻子が去った後、そっと涙をぬぐうシーンがありました。
いわゆるお涙ちょうだいではないのですが、何かジーンとする場面でもあります。

この人の、別の作品「三国志」「水滸伝」など読んでみようかな?
とも思います。
三国志はあまり好きではないのですが・・・。(^-^;
北方謙三は、前回紹介した「楊家将」は、2004年に、吉川英治文学賞をとった作品だそうです。
あれも面白かったです。
本の事 | comments(6) | trackbacks(1)
スポンサーサイト
- | - | -
コメント
北方謙三ってこれぞ男っていう本を書きますよね。
ハードボイルドですが以外と好きで読んでました。
「絶海にあらず」上下巻なんですね。
今度私も彼の歴史小説読んで見ます。
平安時代の話って知ってるようで以外と知らない事が多いです。名前は知っているんですけどね。
| KOTA | 2006/09/09 10:52 PM |
>KOTAさん
うんうん。そうですね。
淡々と男を貫くっていうか・・・。
まだ歴史小説しか読んでいないので、今度はハードボイルドの方でも読んでみようかな?
そうそう「絶海にあらず」上下巻です。(書くの忘れてた)
あとは、南北朝の「楠正成」とか「悪党のすえ」とかありますね。図書館にあったかなぁ?

平安時代、面白いですよ。オススメはやっぱり永井路子の本です。
「王朝序曲」「この世をば」好きですね〜♪
| かんが | 2006/09/10 12:16 AM |
永井路子好きですよ。
昔よく読んでました。最近はご無沙汰ですが・・・
| KOTA | 2006/09/10 10:02 AM |
>KOTAさん
やっぱり・・・。好みが似ているのかしら?
昨日久しぶりに「美貌の女帝」を読んだら、よかったです〜♪
読みきっちゃった!!一晩で・・・。
| かんが | 2006/09/10 1:10 PM |
北見というこんな田舎に、何年か前、北方謙三の講演会があって、いってきました。
私は一人で行ったんですが、周りはおじさま達ばかりでびっつくりしました。
北方謙三さんは、なんだか愉快で豪快な旅好きの「オッサン」でした。
たしかに北方謙三は話を淡々と進める感じがしますよね。まあ、好みによりますが、北方謙三さんの三国志はイマイチかも・・・。ハードカバーセットをかなり大きくキャンペーンしていたんですけどね。
意外なことに、かんがさんはあまり三国志は好きではないのですね。もし、北方謙三さんの三国志でイマイチだったら陳瞬臣さんの「秘本三国志」がオススメですよ。中国の当時の生活や、宗教観などもストーリーに入っていて、読み応えがありました。短かったし(笑)。
| BONBONママ | 2006/09/10 10:09 PM |
>BONBONママさん
ほほぅ!講演会が!!面白そうですね〜♪
そういうイベントは、ここらへんでは聞かないなぁ。

三国志演義は、あまり好きではないんですね。
史実の三国志なら、まだいいんですが。(でもつまらないらしい・・・)
劉備元徳がいい人に描かれすぎで、曹操が悪者過ぎ。
でも、北方謙三の三国志、長いんですよ。何巻あったかなぁ。
で、そこがネックな訳で・・・。

陳瞬臣さんの小説、読んでみたいのですが、図書館にこれはというものが置いていないんですよ。(ToT)
今度調べて取り寄せてもらおう。「秘本三国志」ですね。¢(--;めもしとく...
短いと言うところもいいですね。o(^o^)o わくわく
エッセンスがギュッとつまっているんでしょうね。
| かんが | 2006/09/10 11:04 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kanga.jugem.cc/trackback/279
トラックバック
書評 - 絶海にあらず 藤原純友の乱
いつも人気ランキングをクリックしてくれてありがとうございます。   絶海にあらず〈上〉 (中公文庫) 絶海にあらず〈下〉 (中公文庫) 北方 謙三(著) 海はいいですね。雄大です。 僕は泳げないのですが、それでも海の雄大さにはとても惹かれます。僕と同
| ポケットに愛読書 | 2009/03/10 9:28 PM |